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世界遺産は観光や地域のブランド化の為のものではない。矛盾や問題点 [社会]

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録されるかもしれないとわいているが、世界遺産の問題点や矛盾が多くなってきていることを知らない人が多いことに驚く。

世界遺産というものは遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つものを登録する。

世界遺産誕生の経緯はエジプトのアスワン・ハイ・ダムの建設のためにヌビア遺跡が水没することが懸念されたことにある。このときユネスコがキャンペーンを張り世界約60カ国の協力の下、のアブ・シンベル神殿の移築が実現した。
これがきっかけとなり、国際的な組織運営によって、歴史的価値のある遺跡や建築物等を開発から守ろう、ということで作られたのが世界遺産だ。
その経緯からもわかるとおり、最大の目的は遺産の保護にある。

にもかかわらず観光客誘致や地域振興の切り札としての登録を目指しているところが多すぎる。

それらが世界遺産の目的を理解していないのか、それとも理解していながら経済活性化のために利用してやろうと考えているのかは知らないが、利己的な目的での登録は傍から見ていて見苦しい。

そもそも観光客の増加は遺産の保護には逆効果で、その分保全に多額に費用が生ずることになる。

イタリアやバチカンの歴史的建造物に落書きをした日本人がいたが、観光客が増えればそういう常識知らずも多くやってくるし、常識を知っている人たちだけが来たとしても、多くの人間が出入りするだけで劣化は進む。

世界には立ち入りを制限された世界遺産も数多くある。

保全が目的なのだから当然の話だ。

また、確かに多くの人が訪れればその分地元にお金を落とすかもしれない。

登録されたことによって一時的に数年観光客が増えても、その後は元の数にもどる場所も少なくない。

本末転倒なことを続ければ、いずれ世界遺産抹消と言うこともあり得る。

1度登録されたら永遠に世界遺産というわけではない。

すでにオマーンやドイツで抹消された遺産がある。

登録に向けて多額の費用もかかるし、それを回収できる保証もない。

そしてそれに使われるのは税金である。

こうしたことを推進する行政などは都合のいいことばかりを吹聴して、盛り上げようとするが、いつも内容が適当すぎて後のことを考えていないことが非常に多い。

世界遺産登録を目指すなら地元を含めた多く人間にしっかり説明し、理念を理解してもらった上で目指すべきだろう。

目的をはきちがえた上に、取らぬ狸の皮算用だけはやめてほしい。






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